「大町‥。侑月行かなくていい」
「ゆづちゃん、あたし達いるから!」

睦月と恋空は全てを知っている。
二人は俺を必死に止めてくれた。
けど、体は言うことを聞かなかった。

「俺っ‥行かなきゃっ‥。大町、死んじゃうかも知れない。」
「侑月!!行かなくていいっ!傷つくのは侑月だよ!?大丈夫!私達付いてるから!」

睦月が俺の腕を掴んだ。

「大丈夫。俺、すぐ帰ってくるから」

俺は真っ直ぐ睦月を見た。
睦月は力を緩め、手を離してくれた。

「私、侑月信じる。」
「あたしも。」

俺は二人に微笑んでから、大町の元に歩いて行った。