「どうした?足痛む?」

心配そうに 私の足を見てた。

「あまり履き慣れてなくて…」

「ごめん、歩かせた俺が悪かった…」

って。

「きゃっ…!!」

私を 抱き抱えてきた。

「お、降ろしてくださたい!」

「やだね。足を痛めてるんだ。これ以上歩かせたくない。」

さっきよりも力を強めて抱き抱えた。

「恥ずかしいよ…」

「もう少しで駐車場だから…。」



すれ違う人達みんな 私達を見ていた。


私はただ顔を赤くするだけ。

「…重いでしょ?」

「俺は男だよ。女の子一人抱えるくらい楽勝だよ。」

優しく微笑んでくれた健吾が眩しく見えた。

駐車場に着くまで、素直に甘えることにした。


足を痛む私を心配して、健吾のマンションで休むことにした。

着くまで、

何度も

「大丈夫?」

と聞いてくる彼が、私の心を愛おしい気持ちにさせた。