「あのっ…、モデルって具体的にどうしたら良いんですか?」

少しでも動揺しないように 視線は健吾に向けない。

「特別に何かしなきゃいけない事は無いんだ。そのままのミキを撮りたいから安心して。」

「そうか…。少しホッとした…」

「やっぱり、ヌードにしようかな〜」

「ーーーー!!!」

ガタガタッ……!

椅子から派手に転んだ私は、声にならず 態度で現してしまった。

「ははははっ!冗談だよ、冗談!ちょっと刺激が強かった?」

顔が真っ赤になるほど笑ってる健吾は、

“大丈夫?”と 手を差し出してきた。

「結構ですっ!」

差し出された手を拒み自分で立ち上がった。

「面白いヤツ。」

健吾が悪ガキのように見えた。

その後、話しはまだ続いた。 気が付けば外は暗く、約束通り 健吾に送ってもらうことにした。