「ミキ、ミキ。なんか彼はミキのこと知ってたみたいだよねー。どーゆーことか説明してよ〜。」

若菜はニヤリと笑みを浮かべ 話しかけてきた。

「別に若菜に説明するようなことは何もないよ!」
携帯を奪われたことに腹を立て 若菜にキツイ口調で言った。

「本当にそうか?」

三上先生が私達の会話に入り込んできた。

「どういう意味ですか?」

「少なくも、星と先生にはそんなふうに見えなかったけどな。」

ポケットに手を入れ、先生は壁に寄り掛かった。

「協力するのか?彼に」

「しません、絶対に!」

「でも行くんだろ?携帯取り返してもらうために」

「それは…。」

「先生も行こうか?…」