「あの時はどうも♪」

男性は笑顔で私を見ていた。

「健吾、この娘か?」
校長先生と話していた中年の男性が私の前にやって来た。

「ええ、彼女です。」

…な、何?二人の会話が全然理解できない。

突然 彼の顔が近くにきた。

「君、モデルやってくれない?」

「※▲◎◆*□●?!?!」

開いた口も塞がらず、言葉も出なかった。

横にいた若菜も驚いていた。
そばにいた三上先生も…

何言ってるの?何が起きたの?

私の頭の中はグルグルと回りっぱなしだった。

まためぐり逢った彼。

この出会いは運命とは思いたくないけど、少しずつ変わっていく自分の気持ちに 今はまだ気付くことはなかった……