「…センセ…私……」

「始めてなんだよ、生徒と楽しく話しが出来るのは…。だから、ミキが卒業するまで俺はミキを見続けていきたいんだよ…。」

立ってるのがやっとだった私の力の全てが 一気に崩れていき、膝をついて座り込んだ。

「ミキ…!」

私の前に先生もしゃがみ込んだ。

「…私だって 先生と今までと変わらずにいたい。でもムリ。前のように楽しく話しをしたり、冗談が言えない。私だって 卒業するまで先生を見ていたかった……。」

胸の奥から熱い感情が湧いてきた。

「…ミキ…」

先生の手が 私に触れようとした。

「やめて!そんなことしないでよ…。私の気持ちなんて知らないくせに…、そんなことしないで…。」