私は心の中で返事をした。


“ずっと待ってるよ…”


本物って…、


結婚指輪のことだよね…




私達は若菜達と待ち合わせしてる橋まで歩いた。


お互い話しをすることはなかったけど、


繋いだ手から溢れるほどの健吾の気持ちが伝わる。

健吾、私幸せだよ。


こんなに貴方から想われてて…


ずっとこの手を離さないから、


ずっと変わらず好きでいてね……。


出会いも、再会も、告白も目茶苦茶なかんじだったけど、


今は感謝してる。


愛おしい彼に私は優しく笑顔を見せた。