胸の鼓動が健吾に聞かれるんじゃないかと思うくらい静かな夜…

いつの間にか後ろから健吾に抱きしめられてしまった。


「や、山川…さん…?」


「つかまえた…」


力強いんだけど、嫌じゃなくて 私もこんなことを求めてたのか、抱かれて安心している。


「今日はミキと二人きりになってなかったよな…」


「う、うん…」


健吾からの言葉一つ一つにドキドキしてしまう。


「ずっとこうしたかった…。ミキは嫌じゃない?」

次々に甘えてくる言葉に私の体も反応してしまう。

健吾の柔らかい髪が耳元に触れ、

彼の息もはっきりと感じる。


“私も健吾とこうしたかった…”


と、心の中で呟き、健吾 手に触れ応えた。


「星…綺麗ですね…」


「俺も同じこと思ってた…」


二人、同じ気持ちになれたことで嬉しく思う。

この幸せがずっと続くようにと、星達に願っていた……