「わー、星が綺麗…」


あれからみんな名残惜しそうにパーティーを止めそれぞれの部屋へと戻った。
私はなかなか寝付けなかった。こんな楽しい時間に寝てしまうのは勿体なくて…。

一人外に出て テラスの方で座った。
見上げると 満天の星達…
私達の街からあまり離れてない場所なのに、こんなに夜空が違うなんて不思議…


「眠れない?」と、後ろで声をかけてきたのは…


「あっ…」 健吾…


「山川さんはどうしてここに?」


「俺も眠れなくて…、っていうのは嘘。」


健吾が黙って私の方を見てくる。


「窓からミキが外にいるのを見えたから、会いにきたんだ…」


えっ…?それって…


何の躊躇いもなく隣に座って健吾も夜空を見た。


「あんなに誰かと盛り上がったのは久々だったな〜っ」


「若菜も俊君も楽しそうだったね。」


「若菜、可愛いでしょ?」

チラッと隣の健吾の様子を見ながら聞いてみた。