「紹介するよ。俺の両親。」
「お世話になります」と私達も挨拶した。

「いらっしゃい、ようこそ来てくれましたね。何もない所ですが、楽しんでいってくださいね。」


健吾のお母さんが私達に挨拶してくれた。
とても優しい感じの女性。 隣にいるお父さんも柔らかい笑顔を見せてて…
優しさで溢れてる二人はとてもお似合いに見える。
両親を見ていて、なんとなく健吾の人の良さが納得した。


「さ、みなさん部屋にどうぞ。」

お父さんの案内で、今日から泊まる部屋に移動した。
部屋は男女別々にして、当然 私は若菜と一緒の部屋だった。


部屋の中も女の子が喜びそうな雰囲気で、益々気に入ってしまった。


若菜は俊君に話があるからと部屋を後にし、残された私は窓を開け、ここから見える景色に見とれていた。


“こんな良い場所と両親で健吾はどんな風に育ったのかな…気になるな…”


そんな事ばかり考えていた所に、扉からノックの音がした。