夕陽が沈みかけてる空…


波の音も自然と心地良く穏やかだった。


今 私は座った状態で後ろから健吾に抱きしめられてる。


波の音と同じ様に、健吾の心臓の音も穏やかに聞こえてる。


すごく安心する…


そしてすごく幸せ…


まだ さっきの告白が夢のようだ。


私はもう一度健吾の胸に顔を埋める。


「ん…?ミキどうした?」


健吾は私の耳元で優しく聞いてきた。


「こうしてると暖かくて落ち着くなぁ…って思ったの。」


もう一度強く抱きしめられた…。


「ミキは可愛いな…」


“そう言われると恥ずかしいよ……”


どういう態度をしていいか分からず、顔を赤くして健吾の胸の中で黙っていた。

そんな私を見て優しく健吾は微笑んでた。


「もう、誰かを好きになることはないと思ってた…。恋することに臆病になってたんだな…」