「本当に…?」


「あぁ。」


「私のこと好き…?」


「…好きだ」


嘘みたい。私はただのモデルだけだと思ってたから…。


私の腕も自然と健吾の体に回した。


「私…いつの間にか貴方のことを想うようになってた…」

「…本当だな?」


「うん…」


「絶対離さないぞ!誰にも渡さない、いいんだな?」


「うん…」


波の音と夕陽が私達を祝福してくれた…そう思うくらい綺麗な景色だった。


そしてどちらからともなく…

お互い見つめ合い…

目を閉じて…

ゆっくりと…

優しい…

キスをした…。

好きな人とのキスは

こんなに嬉しいものなんだと教えてくれた…。