今年は
カズ、
あたしの誕生日忘れなかった。

夜は家族でパーティーだろって、
昼間会った。

何処連れてってくれたと思う?
なんと、
寄席。

カズ、
落語ファンなんだってさぁ~
知らなかった。

生の落語は
なんか
人間味があって、
楽しかった。

ヨッシーと二人で
良く聞きにきてたんだってぇ~
あいつら二人の
超レベル高い馬鹿噺は
伊達じゃなかったんだぁ~
まだまだ知らないこと、
沢山あるんだなぁ~

カズがくれた誕生日プレゼント、
ペアリング。

「わぁ~嬉しいっ!けど、カズ、指輪なんて恥ずかしくない?無理しなくていいよ!」

「俺がしたいの!何か悩んだら、これ見てさ、お前の顔、思い出すからさぁ」

「じゃ、あたしも!何か悩み事があったら、これ見て、カズのこと思い出す!」

「オイオイ、お前は直ぐ俺を呼べばいいのっ!俺、何処にいても飛んでっから」

あたし、嬉しかったよ。

楽しい、楽しい夏だった。

そして、
あたし達、
その夏、
やっと結ばれた。

でも、
そんなのたいしたことじゃない。

カズとの心の距離、
縮まったことの方がずっと嬉しい!

一緒にいなくても
カズの心が伝わってくる…

あたし、
そんな、
超能力備わったみたい!