「俺さー!代表委員は日吉なんかじゃなくて斉藤がよかった!」

「え?」

「何々、それどーいうこと!?」



小学5年生。
代表委員という肩書きはハルちゃんのものになり、私は学級委員として、代表委員のサポートをしながら仕事していた。
12月のある日、卒業式に向けての作業中に、青山はろくでもないことを言い出す。




「だってさー、俺、日吉やだもん!斉藤が当選すると思ってたのにさー」

「えー。何それひっど!」

「は、ハルちゃんのほうがあってると思うけど…」

「合ってねーよ、合ってんのはお前だよ、お・ま・え!


あーでも、でこぼこコンビか。日吉チビだけどお前標準だし、俺チビだし」



青山はいつもこんな奴で。
私をうぬぼれさせて、けど時々突き落とすようなことを言う。