「うーっ!寒っ」
もう12月になっていた。
あたしと留真先輩はメルアドを交換して、今じゃすっかり仲良くなっている。
颯太先輩ともその時に
メルアドを交換した。
颯太先輩からメールが来ることはほとんどなく、いつの間にかあたしからたくさん颯太先輩にメールを送っていた。
颯太先輩からのメールはすごく優しくて、かわいかった。
それほど頻繁にメールのやりとりをすることはなかったが、それなりにメールは続いた。
「12月寒い〜!!」
あたしは暖房がついている保健室で独り言を言っていた。
「暖房ついてんだから、寒いワケねーだろ!」
パコッと頭を軽く叩かれた。
その正体は瞬先輩だった。
「よっ」
瞬先輩は軽く手をふった。
「どーも。留真先輩とはどうですか?」
あたしは軽く頭を下げて言った。
瞬先輩は勝手に色んな所をいじっている。
「超ラブラブ。毎日いちゃいちゃしてますよ?」
すごい笑顔で答えてきた。
いや、軽くイラつきますよ?
「嫌味ですか?あたし未だに彼氏とか出来てませんから」
そう言って瞬先輩が
いじっていたピンセットをひょいと奪い、元の場所に戻した。
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