「あたしは安形橘です!二年です」





「橘ちゃんねっ!本当にありがとうね、橘ちゃんいなかったらあたし、別れてたかもしれないから」



留真先輩はふわっと笑った。




「俺は別れる気ねぇーっての」




瞬先輩が言った。



その横で颯太先輩が
あたしをじーっと
みていた。






ん...?
何...?



「なんですか?」



あたしはまたぶっきらぼうに、颯太先輩に質問をした。





「いや、笑ってるとこ初めてみたから、あんたいつもぶっきらぼうじゃん?」





......ぶっきらぼうですけど...



そんな正直に言わなくても...



「はい、そうですね」






あたしが答えると
ぶはっと颯太先輩が
笑出した。



「ほら!すぐそうなる」



それを見ていた留真先輩逹が笑っていた。





「そんな笑わなくてもいいじゃないですかっ!どうせあたしはぶっきらぼうですよ!颯太先輩だってあたしに負けず、相当ぶっきらぼうですよ!」



あたしは思い切り言い返した。




またそれを笑ってる先輩逹。




なんだか恥ずかしくなってきた。




曇りから晴れに変わった。