すごく綺麗な人で短い髪の毛が良く似合っていた。
「大丈夫よ、お父さん仕事だし。初めましてよね?留真の母の柚真です」
柚真さんはニコッと笑って少し頭を下げた。
笑うとこ…留真先輩にそっくりだ。
「初めまして、安形橘です」
私も軽く頭を下げた。
「あっ!柚真さんだ!こんにちわ〜」
瞬先輩はゆるやかな声で話した。
「あらあら久しぶりね、元気してたかしら?最近遊びに来ないからどうしたかと思ってたわ」
ふふふと笑う柚真さん
「あ!留真ママじゃん、久しぶりです」
颯太先輩は軽く頭を下げた。
「颯太くんお久しぶり。あたなも元気そうね」
颯太先輩は
相変わらず元気です
と笑いながら言い、ドアをしめた。
「お母さんスーパー行ってくれる?そのあといつもの場所行くんだ。帰りはバスか電車で帰るよ」
留真先輩が柚真さんに言うと毎年のことだから慣れたわと言い、車を走らせた。
留真先輩は助手席に座っており、くるりと後ろを振り返った。そして
「毎年ね、私ら3人で行く場所があるんだ」
と話してくれた。
「私なんかも良いんですか?」
「もちろん!橘は特別だよ」
優しく微笑む留真先輩はすっごく素敵だった。