━━━終業式も終わり、
12月25日







「じゃ、お母さん行ってくるね」







寒いなぁ〜...

手に息を吹き掛けて
駅へ向かう。






今日何をするか何も知らない私はとりあえず、行くだけ行くことにした。








服変じゃないよね!?



白いプリントTしゃつに
ピンクのパーカー、ショートデニムのパンツにリボンが小さく散らばったタイツにブーツ。




寒いから白いコートをきて、ベレー帽を被る。



少し髪の毛を巻いて、化粧をした。





文句言われてもいいや!
そう思いながら駅へ向かった。






駅には先に瞬先輩がいた。





「どーも。瞬先輩、留真先輩と一緒じゃないんですね」





私わ横に立ち、話しかけた。



瞬先輩はえ?と言って私の方を振り返った。




「...誰?」




指をさして私を見つめる。





は?
何を瞬先輩は言ってるの?





「橘ですけど」





ムスと私は言いかえした。




「は!?橘!?まじで?」



唖然とした顔をしている。




「だから!橘ですって!」




バシッと瞬先輩を叩いた。





「お前でもお洒落すんのか!誰かと思ったわ!」





ははははと笑ってる瞬先輩。





くっくそぅ...



ここまで言われるとは...





そのあと留真先輩にも全く同じ反応をされた。