誇らしげに
行進している
兵隊さんは言いました
殺される事は怖い
人を殺す事はもっと怖い
信じる仲間がいる事が
私のただ一つの救い
遠い海へと
舵を取る
船乗りさんは言いました
七つの海の誘惑は
とても甘い誘惑だ
俺を信じる女がいる
裏切る事はできないだろ
深い底へと
穴を掘る
鉱夫さんは言いました
硬い岩盤をつるはしで
掘り続けるのはとても辛い
お腹を空かせた子供の顔が
オイラの気力を支えてる
場所も知れずに
ただ歩く
旅人の僕は思いました
頬をつたう汗は
誰が為に
磨り減った靴底は
何の為に
重い足取りを
引きづりながら
彷徨う先に
何が見える
貴女は待っていてくれるのか
信じていてくれるのか
試しているのか
試されているのか
僕と貴女の絆は
千切れる事はないだろうか
契られる事はできる
・・・だろうか