「おばあちゃん、この時計直さないの?」


「形あるものいつか壊れるからね…この時計は加奈ちゃんのお父さんが小さい頃から、ずっと働き続けたんだよ。だからもう休憩させてあげなきゃね。」


「お父さんがいくつの時からあったの?」


「どうだったかねぇ…」


「小学校の1年生だよ。」

振り返るとおじいちゃんが立っていた。

「あっおじいちゃん!」


「学が1年生になる時に俺が買って来たんだ。」