検査が終わってお父さんがまた診察室に呼ばれる。
「先生、何かありましたか?」
先生は眼鏡を外してレントゲンをまじまじと見ていた。看護婦さんを少しチラッと先生が見ると看護婦さんもコクッと真剣な顔で頷いた。
「笹木さん……これは貴方自身に伝えるべきか判断しかねます。もし宜しければ、ご家族…奥様か誰かに同席してもらった方が…」
お父さんの顔色が一気に変わった。お父さんは見てもわかるはずがないレントゲンを立ち上がって見つめながら先生に聞いた。
「…家族にはまだ話せません。息子が大切な時なんです。私…やっぱり死ぬんですか?いいです、教えてください。」
「気を確かに持って聞いてください…笹木さんの病名は………」
「先生、何かありましたか?」
先生は眼鏡を外してレントゲンをまじまじと見ていた。看護婦さんを少しチラッと先生が見ると看護婦さんもコクッと真剣な顔で頷いた。
「笹木さん……これは貴方自身に伝えるべきか判断しかねます。もし宜しければ、ご家族…奥様か誰かに同席してもらった方が…」
お父さんの顔色が一気に変わった。お父さんは見てもわかるはずがないレントゲンを立ち上がって見つめながら先生に聞いた。
「…家族にはまだ話せません。息子が大切な時なんです。私…やっぱり死ぬんですか?いいです、教えてください。」
「気を確かに持って聞いてください…笹木さんの病名は………」