「おい!!来たぞ!」


勝山さんの声がした。


「…行こうか。」

「待って!!」

「…どうかした?」

「おまわりさん、お名前は?」

「え?」

…そう言えば名乗ってなかったっけ。


「僕は中山充。」

「ぼくは、かなざわゆうと!!」

「知ってるよ。」



と答えると優斗が右手を差し出してきた。


僕は今はまだ小さいその手を握って一緒に外に出た。