「仮面ライダー!!」

「かっ仮面ライダーぁ!?」

優斗は自信満々で言い切った。



……予想外。


「なれるかなぁ?」

「う…うん!!なれる、なれる!!」


‥えーと、実際に仮面ライダーになるにはー俳優になるとこから始めないとー‥。


まぁそんな現実的な話は今はいっか。


「でも、おまわりさんはもう仮面ライダーの仲間入りだよ?」

「え!?どういう意味だい?」

「ざつようをこなしてみんなを笑顔にさせるライダーだよ!!」

「…優斗君、そのセリフには雑用は余計だよ(笑)」

…しかも“雑用をこなしてみんなを笑顔にさせるライダー”じゃ呼びにくいし(笑)




目の前に交番が見えてきた。


僕と優斗は急いだりせずにゆっくりと目的地へ向かった。