僕の見回りコースはほとんど近所を回るように出来ている。 みんな通りですれ違うたびに声をかけてくれる。 この町はいい人たちばかりだ。 僕は住宅街を抜け出し田んぼ道に出た。 「…あれ?」 いつもの田んぼ道に一人の少年がしゃがみこんでいた。 ‥おかしいな。 ここは通学路ではないし、今日は土曜日だから学校は休みのはずなのに‥。