「ハハハハ、さすが親子だ。」

「……。」


僕はもう反論するのを止める事にした。


結局僕達“親子”は近藤さんに泥から救出されて、ようやく作業を開始した。


「おまわりさーん。」

「どうしたの?また抜けなくなった?」

「おまわりさんの稲ずれてるー。」

「えぇ!?」

僕は自分の植えた稲を確認した。


…あ゛ー。斜めになってる。


それに比べて優斗の稲は真っ直ぐに並んでいた。

「あぁ、パパはやり直しみたいだな。」

「…はい。。」

「そういえば、駐在さん不器用だったな。前屋根直したときトンカチで指をー「近藤さんー。」

「へぇー。」


あぁ、優斗に聞かれてしまった。