「ごめん、ごめん。続きをお巡りさんに教えてくれないか?」
「……。」
少年は少しふくれっ面になっていたが、少しして口を開いた。
「それで弟がうちに来てから、ママもパパもぼくにかまってらんないんだ。」
まぁ生まれたばかりの赤ん坊がいるとそうなってしまうのも無理はない。
「ママには話しかけると
ちょっとまって。
って言って、かいとのとこに行っちゃうし、
パパに遊ぼって言ったら
あとで。
って言ってまたかいとのとこに行くんだ!!」
少年は少し泣きそうな顔をした。
…どうやら弟君の名前は海斗(正しい漢字は不明)らしい。