そうして返ってくるメールは『でも、渡せば良いじゃん。バレンタインの時はもう大学休みだし、イベント事は遅いより早い方が良いんだから♪』と言う感じ


早い方が良い……か


そう考えながら、大学近くの駅で下車する

ゆっくり改札に向かおうとして目についたのは…坂城くんの姿


特に意味はない


そう自分に言いながら、私はいつもの感じで彼に声をかける


「おはよう!」


彼の背中を軽く叩きながら私がそう言うと、彼は驚きの顔で私を見つめ返した


「あれ、七海今日はもうテスト無いんじゃなかったっけ?」


少し感動

私が先週でテスト終わりだったのを、彼は覚えてくれている


「今日は友達に会いに来たんだ」


笑いながら彼の横に並ぶと、彼は「そっか」と呟いた