「優真!入学早々女口説くなよ〜っ!」
「うっせえ!」
私達が廊下を歩いていると周りの男子たちが冷やかしてくる。
へえ…ゆうま、って言うんだ。
思わず横顔を見ると自然な茶色っぽい毛に意外と整った顔立ちをしている。
「ごめんな。あいつら気にしないで。」
「……え!?あ、うん。」
「やっと着いたっ!教科書はここで良いよな?」
「うん。ありがとう。」
「どういたしまして。みなチャン」
……?
どうして私の名前知ってるんだろう?
私は自分でもわかるぐらい顔が赤くなっていた。
もしかしたらあの人は女慣れしてるのかもしれない。
けどなんだか嬉しかった。
それからと言うもの
私は授業中や休み時間など気付けば彼を目で追ってしまっていた。
でもあの日以来会話もしていない。
既に彼はクラスでも目立つ存在になっていた。
当然女の子も寄ってくるし噂でモテているとゆうのも聞いた。
私には無理かもな…