それから1ヶ月が経った頃私達は普通に冗談も言い合える仲になっていた。
「だから五十嵐はさ〜」
「あのさあ…」
「何?」
「俺のこと五十嵐って呼ぶのやめない?」
「何でっ?」
「周りにもあんま名字で呼ぶやついないしさ、違和感あるってゆうか」
「いきなり名前とか恥ずかしくない?」
私は中学からの男友達に対してはみんな名字で呼んでるからなんか恥ずかしいし好きな人だと尚更。
「わかった!」
「何がっ?」
「俺もお前の事美奈って呼ぶから!その…美奈も俺の事優真って呼べ!」
「なんか付き合ってるみたいじゃん」
私が冗談っぽく言うと
「じゃあ付き合う?」
「何でそうなんの?」
私は嬉しい気持ちを抑えて言った。
「美奈はどうなの?」
今が告白のチャンスかもしれない。
けどまだ1ヶ月だしお互いの事もよく知らない。
けどこのチャンスは逃せないよ。