夜の病院は
廊下の電気も
まばらで
誰もいない……



「誰もいないね」


「今日は夜間当番じゃないし、病棟にしかいないよ」



みーくんの腕の中
ふわふわ、ふわふわ
廊下を進んで行く
みーくんに抱っこしてもらうの
何年ぶりかな……



「重いよね…」


「ハハハ、姫のどこが重いんだよ。軽いよ」