「どうして、こんなに なる まで 我慢するんだ」



そう言って
私を
毛布で くるんで
抱き上げた



「…や…やだ、大丈夫だもん……」


「黙ってろ」



みーくんは
すごく怖い顔してた


階下に降りて


「おばさん、連れて行くから」


「あら、やっぱり?待って私も今 支度するわ」


「いや、すぐ出たいから全部オレに任せて、おばさん家で待ってて。何かあったら連絡するし」


「そう?ごめんね、頼むね」



車の後部座席に私を寝かせ



「待ってろよ。今、助けてやるから」


病院へ車を走らせた


私は
車に揺られて
だんだんと
意識が遠くなっていった………