「アメリカから帰って来て、そのまま ここの病院に」



「……どうして……」


私が言うと



「一度、鈴木家から出てみたかったのかな」



みーくんが そう言った



「でも、そのうち鈴木総合病院に帰るんでしょう?」



「戻らない。やりたい事が見つかったから」



みーくんは私を見てきっぱり言った



でも、じゃあ鈴木総合病院は誰が………


私の考えてる事が
わかってるみーくんは



「鈴木家の一族は医療系の職に就いてる者が多いんだ。
叔父も従兄弟も医師だ。
跡を継げる者はオレ以外にもいるから………」



そうなんだ………



「ま、父はオレに継がせたかった……みたいだけど」




なんだか本当に



永く時が流れたんだ………




6年間………


みーくんの話を聞いて


改めてその時の永さを感じた