その時

みーくんの持ってた紙袋が目に入った



「みーくん何それ?」


みーくんは
私の視線の先を見て

「これ?」


紙袋を軽く持ち上げた



「看護師さんとかプレゼントくれた」



なぁにぃっっ



「浮気者っっ」


私が怒ると


「何でそうなるんだよっ」


みーくんは慌てる



「何でただの看護師さんがプレゼントくれるの~?」



私はポカポカみーくんの胸をたたく



「あっケーキだ!ありがとう姫。ほらロウソクにフーするかっ」



そう言って
みーくんは逃げた



小さなケーキに
28本もロウソクたてたら
なんだか炎で
ケーキが見えなかった



「小さい頃はオレの誕生日も姫が炎を吹き消したんだよな」



みーくんは
懐かしそうに言った