たぶん、いや絶対、今の私の顔は真っ赤っかだろう。
でもさ、この状況で赤くならない方がおかしいよ!うん、そうだ。
私がおかしいわけではない。
とはいえ、この状況、どーしよ。
…ここ、屋上だぞ?
さっきの続きって…
「小夏?」
固まる私に対して奏斗はニコッと笑う。
コイツがこんな風に笑える奴だったとは。
「じゃあ、遠慮なく…」
そう言って奏斗の手が私に伸びてくる
─キーンコーンカーンコーン…
「……」
「……」
あ、昼休み終わりのチャイムだ。
授業が始ま…る…
「って、ちかいちかい!」
いつの間にか、奏斗の顔がドアップで目の前にあった。
「何?」
私が慌てて離れようとすると、奏斗は眉間にしわを寄せた。
「はぃ!?い、今、チャイム鳴ったよね?」
「…だから?」
…え?
だから?って…
教室に戻んねーの?
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