「…ア゙ッ!」
奏斗は私の腕を掴み無理矢理パンを奪うと、そのまま口の中に入れた。
あ゙ぁーー!
私のパンがァー…!
「…ん、うまい」
…許さん!
んな美味そうな顔したって許すもんかッ!
私は目の前で美味そうにパンを食ってる奏斗を白目になるほど睨んだ。
そして拳に力を入れると、叫びながら殴りかかった。
「覚悟ォォオ!!!」
─パシッ
「……え?」
「ん?何?」
…何で?
え?私、今殴りかかったよね?
あれ?いつもならこの後、奏斗は床に伸びてるよね?
あれれ?っかしーな。
なぁんで奏斗くんが私の腕を掴んでいるのかな?
「どうかした?」
奏斗は腕を掴んだまま、にっこり笑って言った。
…一体何が起こったのでしょうか…?
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