『……君も僕も多くを見過ぎてしまっただけなんだ……。 多くのことが見え過ぎて…、 だから自ら瞳を閉じて、見えないように遮っていただけなんだ。 でも、もう瞳をあけて真っ正面を向いて歩いて行っていいんだよ。 …だから大丈夫。』 本当に、優しく穏やかな瞳でアタシを見つめ、 無表情なメガネはそう言ったんだ。 しかしどこかで…達観したかのような………………………… 鋭い静けさを漂わせていた………。