二枚に渡る手紙の最後には、無表情なメガネの携帯番号が遠慮深く書かれていた。 その時のアタシは彼の優しさに気付けるほどの余裕がなくて……………。 『アタシと寝たいからかな……。』 ただ単にそうとしか思えなかった。 そしたら次の瞬間、大きな脱力感と大きな安心感が一気に湧き上がってきた。 その日の夜中、アタシは迷わずその携帯番号を押したーーー。