「あれ?
違いましたか?」
『いえ!!
そうです風間です!!』
私の慌てぶりを見てか、女の人はプッと吹き出した。
「ごめんなさい。
慌てぶりがあまりにも可愛くって…っ」
いや、笑ってるアナタの方が何倍も可愛いです…。
『あの、どちら様でしょうか?』
「これは失礼致しました」
笑いをどうにか止めて向き合った。
「朝霧 光(アサギリ ヒカリ)と申します。これから風間さん家にお世話になりますが、宜しくお願いします」
丁寧な言葉使いでペコリとお辞儀した光さん。
…え。
お世話になりますって…?
『す、すいません!!
私何も両親から話を聞いてないんですけど!!』
「私はちゃんとご両親にお話を通した筈なのですが…」
『ちょっと、中に入って待っててください』
私は光さんを家の玄関に通して、急いでリビングに戻り、ママの携帯に電話をかけた。