暑い、暑い夏の季節―…
『久々に懐かしい夢見たなー…』
ベッドから半身を起きあがらせて片手を額に置いら、汗がこめかみから流れ落ちた。
そんな暑い日差しが照らす中、私に驚く出来事があるなんて…
「ここが、風間さん家か…」
知らなかった…。
―…
『あーつーい、何でこの時期にクーラーがぶっ壊れるのよー!!』
アイスを食べて体の熱を冷やそうとしても、部屋の暑さは増すばかり。
耐えきれなくなった私は誰もいないリビングで大声を上げたが、もちろん返事なんて返ってこない。
『一人とか虚しい…』
風間 芽琉(カザマ メル)
16歳の高校1年生。
お父さんとお母さんは結婚記念日とからしく、2人で仲良く一週間の海外旅行。
もちろん、私も行きたかったけど…
゛大人しくお留守番しててね。
パパ&ママより゛
と、置き手紙を残して私に内緒で行ってしまった。