視界がぐるりと回って暖かい温もりに包まれた。



『…ぇ、え!?』

「芽琉…」


寝言で名前を呼んで私を抱き締める光。

いきなり手を掴まれて、ベットに引きずり込まれちゃって…



―…とくん、とくん



目の前には綺麗な顔立ちで寝てる光の顔がドアップ。


色白で、長いまつげ…。


って、何でこんなにドキドキしてるのよ自分!!



『光起きてよーっ!!』


抱き枕扱いにされてる私は、必死に叫んで体から離れようとするが、光の腕の力は強くって中々離れない。



『うぅ~、お腹空いたよ…』


グゥ~とお腹の空いたサインを出す音。



それから光が起きたのは1時間後だった…。