そうだ…



この人の言う通りだ。会社はもう無い…



私は庶民。あのお金持ち学校に通わせてもらえるだけ有り難いんだ…



『わ…分かりました。』


『そう。聞き分けの良い方で助かるわ。まぁ、いつまで続くか分からないけど、頑張りなさい。』


くっ…



この人、完全にバカにしてる!



こんな親だからあんな息子が育つのよ!この馬鹿親子ぉッ!!



なぁんて思ってても言えないな…



『ありがとうございます。失礼しました。』



深々と頭を下げ私は部屋を出た。