『私の父…つまり相沢財閥の会長が、あなたの父と勝手な約束をしていた様ね…』



『勝手…?』



『そうよ。1年前には鈴河グループは倒産するかしないかのせとぎわだったの。そこであなたのお父様は昔からの知り合いの相沢会長に自分が死んだらあなたの事、会社の事等を頼んだって訳。』


1年も前から会社は危なかったんだね…



私何も知らなかった。



さらに社長は続けた。



『会長はお人好しだから…引き受けたみたいだけど、私は正直歓迎などしてません!』



えっ!?



思いがけない言葉に頭は真っ白になる。