“ガチャリ”



『お待たせしました!』


ドアを開けるとビシッとしたスーツの男性がたっていた。



『鈴河真美様ですね?鈴河社長のお手紙に書いてあったと思いますが、相沢会長がお待ちしておりますよ。』



私、本当に相沢財閥にお世話になっていいのかな…



『あ、あのぉ~。』



不思議そうな顔の執事。


『えっとですね、まだ仕度出来てないし、家の事だって…』



言い終わらないうちに執事が



『ご心配いりませんよ。相沢家があなたの面倒をみますから。この家も競売に掛ける様手配済みです。』



競売…か。