公園に着いた。
私と優人兄ちゃんは公園に着いてベンチに座った。
その時優人兄ちゃんがさっきより真面目な声で
「彩加。大事な話があるんだけど。」
といった。
「な…に?」
私はこう答えるしかできなかった。
もしかしたらいい真面目な話かもしれない。
デートの約束かもしれない。
けれどそんな期待とは裏腹に涙が出てきそうだった。
心のどこかではもう終わる。と思っていたのかもしれない。
けどそのもしかしたらもしかする。という期待をちょっとは持っていた。
しかしやっぱりその期待はすぐに壊れた。
「俺たちバイバイしよっか?」
「バイバイ?」
「うん。もう会わない。」
「なんで?優人兄ちゃんは彩加のこと嫌いなの?あの人のことが好きになっちゃたの?彩加は優人兄ちゃんが大好きなんだよ。………ウッ。ヒック…。彩加泣いてないから。ヒク…。だから会いたいよ。ウッ。」
私はとうとう泣いてしまった。
優人兄ちゃんに迷惑かけたくなかったから
今まで我慢してきたのに。
今まで思っていたことが全部口からでていった。
「ゴメン。俺、もう無理。一人で帰れるな?気をつけて帰れよ。じゃ。」
優人兄ちゃん。
もう彩加のことすきじゃないの?
なにがもう無理なの?
私が泣き虫だから?
小学生だから?
それとも今日一緒に帰っていた妃芽ちゃんって言う人が好きになったの?
いやだ。
バイバイなんてしたくないよぉ。
優人兄ちゃん待って。
けど
私はその姿を追いかけることはできなかった。