そうしてると女の人が口を開いた。
「優人君。その子誰?」
あなたの方が誰?
なんで優人兄ちゃんのこと好きなの?
やばい。また潤目になってきた。
優人兄ちゃん早くなにか言ってよ。。
「内緒。ゴメン、妃芽ちゃん。今日はこいつと一緒に帰るわ。」
え。
なんで内緒なの?
こいつ彼女って言ってくれないの?
今まで友達に言ってくれてたじゃん。
優人兄ちゃん。
妃芽ちゃんだかなんだか知らないけど
妃芽ちゃんってその人のことよばないで。
お願いだよぉ。
「えっ?」
「まじごめん。彩加、行くぞ。」
「………ぅん。」
なんだか「彩加、行くぞ。」っていった声が
いつもと違った。
「彩加、公園いこっか。」
「ぅん。」
やっぱり
なんだか今日の優人兄ちゃんは違う。
不安がまたつのった。