彩加と俺は公園に着いてベンチに座った。

「彩加。大事な話があるんだけど。」

「な…に?」

彩加は今にも泣き出しそう。
けど、必死にこらえている。
こんな小学生はそうそういないだろう。

「俺たちバイバイしよっか?」

「バイバイ?」

「うん。もう会わない。」

「なんで?優人兄ちゃんは彩加のこと嫌いなの?あの人のことが好きになっちゃたの?彩加は優人兄ちゃんが大好きなんだよ。………ウッ。ヒック…。彩加泣いてないから。ヒク…。だから会いたいよ。ウッ。」

「ゴメン。俺、もう無理。一人で帰れるな?気をつけて帰れよ。じゃ。」

彩加を泣かせてしまった。
彩加。
ゴメン。
けど、彩加は俺のことお兄ちゃんとして好きなんだと思う。
だから。
これでいいんだ。
幸せになれよ。
俺は、彩加が幸せならそれでいいんだ。