「お祝いしようと思ったのに!頑張ってご飯作ったのに!アタシだけじゃんそう思ってんの!レイになんてアタシの気持ちわかんないよ!やっとアタシの名前がレイの身体に刻まれて…嬉しいのに。もう死んでもいい位嬉しいのに…」




涙を溜めながら、叫ぶアタシに





「わかってる」




冷静なレイの言い方に




「何がわかってんの?」




「お前の気持ち」




「全然わかって…―」




「これ」





アタシの言葉を遮ってレイは白い箱を差し出した。