何時間経っただろうか…
意識が朦朧とする。
着々と彫られていく左腕のを見る余裕もなく、ずっと眼を閉じてた。




「完成」




その声に眼を開けると、疲れた顔のシンさんがいて



「よく頑張ったね」



優しい言葉を掛けてくれる


「あ、ありがとうございました」


疲れきったアタシの声はしゃがれてて。



「見てみな」



そんなアタシにシンさんは鏡を手渡してくれて、身体に刻まれた絵を見ると、涙が溢れた。