不安で不安で。
こんなに愛しい人を、信じきれないアタシは異常?正常?



「……タトゥー」


俯きそう言ったアタシは、言ったあとに後悔した。レイの身体を傷つけてまで、永遠を望むアタシは心底自分の事しか考えてない。

それなのに…


「わかった」


その言葉に顔を上げると微笑みながらアタシの顔を見つめるレイに


「なに言ってんの?」


自分から言ったくせにいざ、そう言われると混乱するアタシのヘタレ根性は今だに治ってないらしい


「タトゥー。だろ?」



「あ、うん。え?」


「お前の名前彫る」


「本気?」



「ああ」


「いや、タトゥーって言ったのは弾みみたいなもんで…―」


「それで、お前が俺を信じられるならいくらでも彫ってやる」


言葉を遮り、真っ直ぐな目でそういうレイにアタシは微笑みながら