「…そう」



それしか言えないアタシは薄情な娘だろうか…
二人のこれからを素直に応援出来ないアタシは親不孝な娘だろうか…



「じゃ父さん達は帰るな」

そう言い立ち上がった二人に



「また逢えるよね?」


震える声で言うアタシにとびきりの笑顔で



「当たり前だろ」
「当たり前でしょ」


二人の声が重なり、お似合いの夫婦だと思った。
いや、夫婦だった…